ラット・マウス兼用型ロータロッド MK-670

ID:K02258

ラット・マウス兼用型ロータロッド(5連)、4種の機能を標準装備

MK-670

    本装置は、ラット・マウス兼用型ロータロッドです。等速回転機能(MODE A)に加えて、加速設定2種類(MODE B、C)、さらにプログラム設定機能(MODE D)を標準機能として有しています。

  • ロータの直径はラット用φ90mm、マウス用φ30mmです。ラットで使用する際には、マウス用ロータにラット用ロータを被せます。ともに表面はローレット加工を施してあります。
  • 設定は本体前面のキーパッドを使用して行います。設定値は本体のLCD上に表示されます。
  • MODE Aでは回転速度を1~40rpmの範囲で1rpm毎に設定できます。
  • MODE Bは75種類の動作パターン、MODE Cは45種類の動作パターンを有しています。
  • 動物がロータから落下するとフォトビームにより検知され、カウントが停止し、持久時間や落下時の回転速度(MODE B, C, D)がLCD上に表示されます。
  • 糞尿受けが各レーンに用意されており、落下検出部は本体より取り外せるようになっているので清掃を簡単に行えます。
  • RS-232Cインターフェースが標準装備されていますのでデータをPCへ転送することもできます。付属のデータ受信ソフト(Windows版)を使用して、得られたデータをCSV形式で保存できます。
  • オプションで、ドットプリンタまたはサーマルプリンタを使用可能です。
    プリンタを使用した時は動物の落下と同時に、そのレーンの結果がプリンタへ印字されています。

仕様

シリーズ ラット・マウス兼用型ロータロッド
型番 MK-670
本体のサイズ
(W)x(D)x(H)mm
650×420×500(突起部除く)
重さ 約18kg
電源 100VAC
走路数 5
回転軸径 ラット用:φ90mm
マウス用:φ30mm(ラット歩行路はマウス歩行路へ被せて使用)
フランジ間隔 83mm
ロータ上端から着地面までの高さ ラット用:255mm
マウス用:225mm
ロータ材質 塩化ビニル(ローレット加工)
RS232C出力 通信速度:9,600bps
コネクタ:D-sub 9pin オス型
プリンタ出力 D-sub 25pin オス型
表示:LCD 20文字×2行
希望小売価格
(税抜)
1,280,000円
(税込 1,408,000円)
標準構成 プリンタ(オプション)
本体(MK-670)
ラット用ロータ – 5
フン尿受 – 5
データ受信ソフト(Windows版)-1
USB-シリアルケーブル 、RS-232Cケーブル-各1
ドットプリンタ
サーマルプリンタ
MODE A仕様

MODE Aは等速回転機能です。
各レーン個別に計測を開始、終了します。動物が落下するか、cutoff timeに達すると時間計測を停止します。

設定項目
  • 実験番号:任意設定、数字10桁まで
  • 回転速度:1~40rpm(1rpm毎)
  • cutoff time:~999秒(1秒毎)
その他
  • LCD表示:各レーンの経過時間(秒単位)、および回転速度
  • データ転送内容(プリンタ印字内容):実験日、MODE、実験番号、回転速度、cutoff time、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間

MODE B仕様

MODE Bは加速回転機能Iです。
到達回転速度および加速時間を決められたパターンから選択します。(到達回転速度は15種類、加速時間は5種類用意されており、合計75パターンあります。)
ロッドが停止した状態から、各レーン一斉に時間計測および加速を開始します。
動物が落下するとそのレーンの時間計測を停止します。
到達回転速度に達した場合、その回転速度で回り続けます。
計測対象全てのレーンの動物が落下すると、測定を停止して回転も止まります。

設定項目
  • 実験番号:任意設定、数字10桁まで
  • 回転速度:10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80rpmのいずれか
  • 加速時間:60、120、180、240、300秒のいずれか
その他
  • LCD表示:各レーンの経過時間(秒単位)、動作モード
  • データ転送内容(プリンタ印字内容):実験日、MODE、実験番号、到達回転速度、加速時間、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間、落下時の回転速度
動作例到達回転速度40rpm、加速時間60秒を選択した場合、ロッドが停止した状態から回転を開始して、60秒後に40rpmになるよう加速していきます。
40rpmに達すると40rpmで回転し続けます。
この場合回転速度は、15秒経過時には10rpmに、30秒経過時には20rpmになっています。

MODE C仕様

MODE Cは加速回転機能IIです。
到達回転速度および加速時間をきめられたパターンから選択します。
(到達回転速度は9種類、加速時間は5種類用意されており、合計45パターンあります。)
到達回転速度の10分の1の回転速度で回っている状態から、各レーン一斉に時間計測および加速を開始します。
動物が落下するとそのレーンの時間計測を停止します。
到達回転速度に達した場合、その回転速度でまわり続けます。
計測対象全てのレーンの動物が落下すると、測定を停止して回転も止まります。

設定項目
  • 実験番号:任意設定、数字10桁まで
  • 回転速度:10、15、20、25、30、35、40、45、50rpmのいずれか
  • 加速時間:60、120、180、240、300秒のいずれか
その他
  • LCD表示:各レーンの経過時間(秒単位)、動作モード
  • データ転送内容(プリンタ印字内容):実験日、MODE、実験番号、到達回転速度、加速時間、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間、落下時の回転速度
動作例 到達回転速度40rpm、加速時間60秒を選択した場合、4rpmで回転している状態から時間計測および加速を開始して、60秒後に40rpmになるよう加速していきます。
40rpmに達すると40rpmで回転し続けます。
この場合回転速度は、15秒経過時には13rpmに、30秒経過時には22rpmになっています。

MODE BとMODE Cの相違点
MODE BとMODE Cの相違点は以下の通りです。

MODE B
  • 測定開始時の回転速度:0(停止状態)
  • パターン:75種類
MODE C
  • 測定開始時の回転速度:到達回転速度の10分の1
  • パターン:45種類

MODE D仕様

MODE Dはプログラム設定機能です。
最大6STEPまで、回転速度と回転時間を設定しておいてその通りに実行できます。
停止状態から各レーン一斉に時間計測および回転を開始します。
動物が落下するとそのレーンの時間計測を停止します。
計測対象全てのレーンの動物が落下するか、プログラム設定を実行し終えると、測定を停止して回転も止まります。

設定項目
  • 実験番号:任意設定、数字10桁まで
  • 設定STEP数:最大6まで
  • 回転速度:各STEPとも1~60rpm(1rpm毎)
  • 実行時間:各STEPとも1~3,600秒(ただし、各STEPの合計は3,600秒まで)
その他
  • LCD表示:各レーンの経過時間(秒単位)、動作モード
  • データ転送内容(プリンタ印字内容):実験日、MODE、実験番号、プログラム設定内容、各レーンの計測開始時間・終了時刻、ロッド上での滞在時間、落下時に実行中STEPの回転速度

本製品の注意事項
* 本製品のラット使用時には、マウス走行路に2分割したラット走行路を被せてはめ合わせる形態をとっています。
 そのため、マウス走行路の両端に約3mmの溝があり、またラット走行路表面には2か所の継ぎ目があります。
* 非常に低い回転速度(1~数rpm)では、ラット走行時の体重負荷により回転速度が一定にならないことがあります。
* ラット使用時の体重は350g程度までです。それ以上の場合にはご相談ください。
* 小さいマウスを使用する場合、落下を検出できないことが稀にあります。(目安:落下時の幅が35mm以下)