概要
2023年に(株)ミルテルが帝人(株)から正式に技術移管をうけた、ヒトの血液試料中に含まれるNAD
+の濃度を測定する受託サービスです。NAD
+は体内で前駆体であるNMNより産生される生命活動に必須の物質です。加齢とともに減少するNAD
+を維持することで身体機能・認知機能の維持・向上が期待されています。
NAD+とは
NAD
+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、生命活動を維持するためのエネルギー産生に必須の物質であり、長寿遺伝子「サーチュイン」や時計遺伝子「Clock」、「Bmal1」などの活性を制御することが知られています。また、加齢に伴い体内のNAD
+が低下することが報告されていることから、ヘルスケア領域および老化研究領域での注目度が高まっています。NAD
+を補充する方法としてNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)が着目されていますが、NAD
+やNMNの安定性の問題などから、これまで血液のNAD
+量の正確な把握について十分なデータがなく、測定方法の確立が急務でした。(
fig.1)
ご依頼から測定結果報告までのフロー
- ご相談・ご依頼
- 検査資材のお届け
- 採血後、指定のカードに血液試料を5μLずつスポット(★)
- ミルテルで血液を解析
- 測定結果のご報告
★ お客様が行う操作フロー
1. 採血した血液を5μLずつスポットして下さい。
2. 室温で10分間乾燥させて下さい。
3. 乾燥機能付き保存袋に入れてミルテルへ送付して下さい(要冷蔵)。
すぐに発送しない場合は4℃で保存して下さい。
* カード1枚につき1試料で使用して下さい(コンタミネーション防止のため)。
* 4スポットすべてにスポットして下さい(検査不能のリスクの低減のため)。
測定結果イメージ
NAD
+の測定結果(
fig.2)(
fig.3)