医化学創薬 / フナコシ ID: J00372

モノクローナル抗体作製受託サービス ID: J00372

GANP®で高親和性抗体が得られます

サービスについて

概要

トランスジェニック社では、2004年に熊本大学から高親和性・高特異性抗体が得られやすいGANP® 技術を導入し、抗体製品の開発、抗体受託サービスのご提供、企業向けの抗体共同開発を行っています。その結果、多数の実績が得られ、体外診断薬候補の抗体開発にも成功しています。従来法(脾臓法)だけでなく、腸骨リンパ節法による抗体作製サービスも提供しております。腸骨リンパ節法は、従来法より短期間かつ少量の抗原で、抗体作製を実施できます。さらに、腸骨リンパ節法とGANP®マウス(fig.1)と併用するサービスもご提供しています。
また、ライセンスフリーであるBALB/cマウスを用いた抗体作製も提供可能です。

特長

  • GANP(GANP:Germinal Center Associated Nuclear Protein)とは
    胚中心のB細胞で発現上昇する新規核内因子として、阪口薫雄教授(熊本大学)らにより発見されました。このGANP®を高発現するトランスジェニックマウス(GANP®マウス)では、通常の野生型マウスと比較して、胚中心B細胞において、抗体可変領域に多くの体細胞突然変異が誘発されます。それにより、多様性豊かな抗体産生細胞が出現し、親和性や特異性の高い抗体を得られる可能性が広がります。(fig.2
  • 腸骨リンパ節法とは
    従来の手法(脾臓法)では複数回の免疫を行い、腫大した脾臓をB細胞の由来とし抗体産生細胞を取得します。それに対し、腸骨リンパ節法では尾根部に1回免疫を行い、B細胞の由来としてリンパ節細胞を用いる手法で、重井医学研究所により開発されました。

    腸骨リンパ節法を用いると、脾臓法と比較し、少量の抗原で、かつ短期間での実施が可能です。
    医化学創薬社ではGANP®マウスとの併用も可能であるため、抗体取得までのプロセスに選択肢が増えることとなります。
  従来法 腸骨リンパ節法
免疫場所 皮下または腹腔 尾根部
免疫回数 3~5回
(力価により追加免疫)
1回
免疫抗原必要量(*1) 初回(120μg)+追加免疫分
(50μg)が必要、力価確認(10μg)
1回分のみ(125μg)
B細胞由来 マウス脾臓 腸骨リンパ節
免疫から細胞融合までの期間 5~9週間 17日間

*1 免疫抗原必要量は、タンパク抗原を使用した場合です。抗原の種類によっては異なる可能性があります。
* 抗体取得の成否は抗原に依存するため、必ずしもご希望の抗体が得られないことを、あらかじめご了承下さい。

ご注文に関して

お問い合わせフォーム よりお問い合わせください。

参考価格・納期

方法 作業内容 標準期間
脾臓法 ・マウスへの免疫
・血清力価確認
7~8ヶ月
・細胞融合
・スクリーニング
・培養上清の調整と送付
・クローニング
・ハイブリドーマ納品
腸骨リンパ節法 ・マウスへの免疫
・細胞融合
・スクリーニング
5~6ヶ月
・培養上清の調整と送付
・クローニング
・ハイブリドーマ納品

●その他
ELISA以外でのスクリーニングや抗体作製後の精製・標識などもオプションとして承ります。
ご希望内容に沿って仕様内容を提案させて頂きます。

関連サイト