ゲノム構造変化に起因して起こるコピー数多型(Copy Number Variations、CNVs)は、近年疾患との関連性や薬剤応答性との関連が指摘されつつあります。これを受けてゲノムワイドにCNVsを探索する手法が開発され、世界中の研究者の努力の成果としてデータベースが構築され、日々情報が更新されています。しかし、一方で、誰もが定量的に多くの検体のターゲットCNVsをバリデーションできる技術は、これまでそれほど多く存在しませんでした。TaqMan
® Copy Number Assaysは、CNVsバリデーションに適した製品で、ヒト用にデザインされた160万種以上のTaqMan
® プローブとプライマーがセットになっており、ターゲットCNVs用のTaqMan
® Copy Number Assaysと、内部コントロールとなる TaqMan
® Copy Number Reference Assaysを用いて、リアルタイムPCR装置にてコピー数を決定することができます。
フィルジェンでは、TaqMan
® Copy Number Reference Assays及び、ABI7500を用いて、CNVs受託解析サービスをご提供しています。
特長
- TaqMan® Copy Number Assays
・リアルタイムPCR装置を使用したシンプルなワークフローで、ゲノムDNAからCopy Numberを決定
・ヒト用160万種以上の遺伝子を含むゲノム領域のコピー数を決定するための、デザイン済みCopy Numberバリデーション用Probeと
Primerのセットから、ご選択いただけます。
・高い特異性と再現性を持ち、4コピー以上のCopy Numberを決定可能
- TaqMan® Copy Number Reference Assays
TaqMan® Copy Number Reference Assaysは、TaqMan® Copy Number Assaysまたは、Custom TaqMan Copy Number Assaysのヒト用コントロールで、反応時に反応溶液中に混合して使用します。
第一選択としては、RNase Pを推奨しており、Ribonuclease P RNA component H1(H1RNA)gene(RPPH1) on chromosome 14, cytoband 14q11.2をターゲットにデザインされています。TERTは、RNase Pの代表的な位置づけの製品で、telomerase reverse transriptase(TERT)gene located on chromosome 5、cytoband 5p15.33をターゲットにデザインされています。
- CopyCallerTM Software
TaqMan® Copy Number Assays 専用無償解析ソフトウェアです。
使いやすいインターフェイスで、数秒で解析結果を視覚化できます。
CNV解析用CopyCallerTM ソフトウェアは、サーモフィッシャーサイエンティフィック(ABI)のホームページより、無償ダウンロードできます。